J-スリット堰堤®

土石流及び流木の捕捉を目的とした鋼製透過型砂防堰堤。
建設技術審査証明(技審証第 0601 号)取得。

合理的な構造で土砂・流木を確実に捕捉

  • 優れた土石流捕捉機能
  • リダンダンシーの高い立体フレーム構造
  • 全国各地に多数の施工実績
  • 各種指針に準拠

特長

優れた土石流捕捉機能

J-スリット堰堤は、鋼管を組合せた透過構造によって土石流を確実に捕捉します。土砂・流木の優れた捕捉性能が認められ、平成18年に「建設技術審査証明」を取得してから2023年現在までに、全国各地で1000件を超える施工実績と、多数の捕捉実績があります。

リダンダンシーの高い立体フレーム構造

J-スリット堰堤はリダンダンシー(冗長性)の高い立体フレーム構造であり、一部の部材が破損しても全体構造が破壊することなく機能を維持します。また、越流落下礫が下流部材に直撃しない形状により安全性を高めています。

河川環境に優しい構造

J-スリット堰堤は河道を分断することが無いため、生物の生息・生育環境の連続性を確保することができます。また、透過部を通じて山岳を望むことができ、景観の確保が期待できます。

新編・鋼製砂防構造物設計便覧に準拠

J-スリット堰堤は砂防・地すべり技術センターが発刊した「新編・鋼製砂防構造物設計便覧」の内容に準拠して設計されており、激甚化する土砂災害に対応しています。

構造・仕様

合理的な三角フレームで、礎衝突エネルギーを吸収

鋼製部全体の構造を構造上合理的な三角フレームとし、捕捉面の部材の凹み変形によって土石流の礫衝突エネルギーを吸収します。
また、土石流捕捉面の縦材および横材の間隔は、「新編・鋼製砂防構造物設計便覧」に準拠し土石流・流木を確実に捕捉する間隔としています。

適用指針

評定・設計施工規準・マニュアル

基本構造

仕様

J-スリット堰堤の概要

新編・鋼製砂防構造物設計便覧に準拠した設計

下図の衝突種別に対して個別に計算を行い、安全を担保しています。

機能部材を主とした堰堤とJ-スリット堰堤の比較

J-スリット堰堤の高い冗長性(リダンダンシー)

冗長性(リダンダンシー)とは、構造物の一部が損傷しても、堰堤全体の安全性を維持し続けることで、土砂捕捉機能を喪失しない余裕度のことです。
J-スリット堰堤は、一部が損傷されても土砂の捕捉機能を損なうことのない部材配置となっており、不静定構造かつ不静定時数が高く、冗長性(リダンダンシー)の高い構造物です。

規格

規格一覧表

部位部材規格
スリット部
横材
つなぎ材
JIS G 3444 「一般構造用炭素鋼鋼管」(STK400,490)
JIS G 3106 「溶接構造用圧延鋼材」(SM400,490)
JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
接合部プレートJIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
JSSⅡ09 「構造用トルシア形高力ボルト・六角ナット・平座金のセット」(S10T,F10,F35)
JIS B 1180 「六角ボルト」
JIS B 1181 「六角ナット」
JIS B 1256 「平座金」

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技術資料

防災商品一覧

J-スリット堰堤®

土石流および流木の捕捉を目的とした鋼製透過型砂防堰堤。

J-HDスリット®

既設の不透過型砂防堰堤に後付け施工が可能な流木捕捉工。

JDフェンス®

無流水渓流に設置される鋼製透過型土石流・流木捕捉工。山間部の道路脇などに設置されています。

D-スリット

掃流区間に設置される鋼製透過型流木捕捉工。建設技術審査証明(技審証第 0702 号)取得。

鋼製スリットビーム

既設コンクリートスリット堰堤の土砂流出防止工(横棧)。コンクリートスリット堰堤に後付け可能で、土砂の再流出を防ぎます。

JSNウォール®堰堤

流動・転圧タイプの砂防ソイルセメントを活用した鋼製堰堤。

鋼製続枠(Re type)®

軽量で⾼強度な鋼製続枠。従来のフレキシブルな特徴を受け継ぎつつコストを削減。

JSパッケージ®

パネル型のふとん篭工で、従来の篭工の特徴を生かした永久構造物。

応急土石流ガード®

鋼製篭枠と大型土嚢を一体化した応急対策工。短期施工が可能で土砂災害時の応急対策に効果を発揮します。

JFE大型篭枠

簡易鋼製ふとん篭の剛性を高めたパネル型の篭工。従来の篭工の優れた特徴を生かした永久構造物。

JFE篭枠(Mパッケージ)

剛性のある溶接金網を使用した篭工。植生シ-トと併用することで緑化工法として適用が可能。

JM砕石パッケージ

砕石の使用が可能な省力化篭枠工法。

J-ワイド伏工®

高強度金網を用いることで省力化・高耐久を実現した落石予防工。アンカー・クリップ数を大幅削減し、高い経済性を実現。

J-キャフネット

斜面上のどこにでも設置が可能で、コンクリート基礎が不要な落石防護工。平成29年改訂の落石対策便覧に準拠。

JSグリップネット

斜面上の浮石・転石の動きを抑制する落石予防工法。国土交通省 新技術情報提供システム(NETIS登録番号:SK-100010-A)取得。

ワイヤネット

岩塊の滑動をアンカーとワイヤロープで抑制する落石予防工。NETIS登録商品(現在は掲載を終了しています)。

JFE落石防護柵

H鋼を支柱とし、ワイヤロ-プ、金網を取り付けたシンプルな落石防護柵。柵の変形により衝突時のエネルギーを吸収します。

JFE落石防護網

誘導・待受け型の落石対策工法。2種類の商品をご用意しております。

津波バリアー

津波漂流物の捕捉を目的とした構造物。

本商品のお問い合わせ先

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